【キッチンの配置】使いやすい動線に沿ったレイアウト法

調理の「動線」に合わせてキッチンを配置するのが、使いやすさのポイント

なぜなら無駄な動きが減って、スムーズに作業できるからです


例えば、調理する時は、まず食材を出し、洗ったり切ったりして、火にかけます

そのため動線は、冷蔵庫、シンク、コンロの順番です

とはいえ物を置きっぱなしにすると掃除しにくいので、調理する時に出すのがベスト


キッチンに置く食材の配置

キッチンの冷蔵庫

冷蔵庫は、シンクの横に置くのが一般的

なぜなら出した食材をシンクで洗ったり、下調理して冷蔵したりするためです

冷蔵庫に入れない食材も、できるだけ冷蔵庫まわりに配置するとスムーズ


  • 調味料
  • ストック食品


献立を決め、必要な材料を全て出してから調理すると、段取り良く作業できます

そのため調味料や食材は一つの箱やカゴにまとめ、箱ごと出すと楽です


【キッチン調味料の配置】

小さな瓶に入ったハーブやスパイス類は、ラベルが見えるほうが選びやすいもの

例えば、引き出しに入れるなら、横にして並べておきます

棚などに置くなら、細長い箱に並べ、箱ごと出すと一目で見つけられます


ずらりと並べたスパイスラックも素敵ですが、掃除が大変です

スパイスラック

キッチンは油とホコリで汚れやすい場所

そのため食品庫など別の場所に置くか、ボックスに入れるほうが楽です

そして調理する時だけ出して、普段は棚などに置けるし、汚れても簡単に拭けます


たくさん調味料があるなら「エスニック」「和食」「洋食」「中華」などと分類すると便利です


【キッチンのストック食品の配置】

食品保存容器

ストック食品は「同じ容器」に入れて収納すると、重ねたり並べたりできます


  • 「粉類」は口が広い容器に:小麦粉、パン粉、砂糖、塩
  • 「液体」は口が細い瓶に:醤油、油、酢、酒、みりん
  • 「乾物」は密閉容器に:パスタ、干し椎茸、ドライフルーツ

食品保存容器は「一袋が全部入る大きさ」のものを用意することがポイントです

なぜなら、入りきらない分を収納する場所が別に必要だからです

容量が少ないものも、同じ容器に入れると重ねられるので、むしろ省スペースです


レトルト食品や海苔など、移し替えできないものは箱やカゴに「立てる」と取り出しやすくなります


【キッチン冷蔵庫内の配置】

調味料ボトル

調味料ボトルはケースにまとめ、ケースごと出すと何度も開け閉めせずに済みます

そして使い終わったら、ボトルを拭いて仕舞えば、冷蔵庫の中が汚れません

例えば、同じ大きさのディスペンサーに入れ替えておくと、すっきり収納できます


  • しょうゆ
  • みりん、ワイン、料理酒
  • マヨネーズ
  • ケチャップ
  • チューブの生姜やニンニク


作り置きした料理を入れる容器は「ガラス」や「金属製」ケースが最適です

なぜなら食品が冷えやすいので、長持ちします

さらに蓋つき耐熱ガラスケースだと、オーブンや電子レンジでも使えて便利です

蓋つきガラス容器

重ねられ、中が見やすく、そのまま食卓にも出せます

そしてプラスチックと違い、色や臭いが移りません

油汚れもスッキリ落ちるので、気持ち良く使えます


キッチンのシンク周りの配置

キッチンシンク

シンクでの作業は、主に「洗い物」と「調理の下準備」

そのため「洗う」「切る」道具を置きます

とはいえシンク周りは水はねするので、できるだけ物は出しておかないほうが楽に掃除できます


調理の下準備で生ゴミが出るので、ゴミ置き場もシンク近くが便利です

シンク内に生ごみを置きっぱなしにするのは不衛生なので、すぐ捨てられるよう、ゴミ箱を近くに置きます


【キッチン洗い物の道具】

吸盤式の「スポンジホルダー」を「シンク手前の内側」に付けると目立ちません


●食器洗剤

食器洗剤は「スプレーボトル」に入れておくと便利

スポンジや鍋に、少量を吹きかけることができます


食器用洗剤は、掃除や洗濯にも使えるものです

掃除・洗濯 5種類の洗剤でOK! 汚れに応じて使い分け

汚れの種類と洗剤~無駄なくシンプルな掃除と洗濯の手順

汚れの種類に応じた洗剤を選ぶと、掃除や洗濯がシンプルになります。なぜなら、色々な洗剤を用意して、使い分ける必要がなくなるからです。漂白剤も、掃除用と洗濯用の両方を用意する必要はありません。そのため汚れの種類と洗剤の関係が分かると、効果的に汚れを落とし、無駄な洗剤を減らせます。


狭いキッチンに食器洗浄乾燥機を置くと、作業スペースがなくなってしまいます

そのためシンク内に、使った鍋や食器を置き、水を入れておけば、洗い桶は必要ありません


●水切りラック

洗った食器や鍋を置く「水切りラック」は、コンパクトで収納できるものが便利


調理中はシンクの中を広々使え、洗った野菜などを置く場所としても使えます


【キッチン切る道具】

食材を切る時に使う「包丁」と「まな板」もシンクの近くに置きたいもの


とはいえシンク下の扉に付いている包丁差しは不衛生になりがちです

そのため引き出しに入れたり、壁の「マグネットバー」に付けると清潔

邪魔にならず、すぐ手に取れます


壁面に取り付けられる「まな板スタンド」もあります


広々した作業スペースを確保しておくと、調理もしやすくなります


【キッチンごみ置き場の配置】

シンク下を全てゴミ置き場にしてしまうと、キッチンにゴミ箱を置かなくて済みます

例えば、ビン、缶、ペットボトル、プラスチック、それぞれゴミ袋に入れて分別するだけ

そしてゴミ袋がいっぱいになって収集日に出したら、サッと拭いておくと清潔です


生ごみは「紙に包んでからゴミ袋に入れる」とコバエや臭いが発生しません

書類整理をした時に捨てる紙も、不要なチラシやDMも、生ごみ用として使えます


シンク下は、かがまないと出し入れできないので、物の収納には不向きです

さらに湿気がこもりやすいので、食材の保存にも適しません

その点ゴミなら、立ったまま、上から捨てられます


キッチンのコンロ周りの配置

キッチンコンロ

コンロ周りは油と湯気で汚れやすいので、特に物を置きたくない場所です

なぜなら壁に物が掛かっていると、洗うのも拭くのも面倒になるからです

さらに吊り下げ収納をしていると、火や油の上に落ちることもあるので危険です


収納スペースが足りない場合は、物を減らすか、ワゴンや棚を増やすしかありません

そしてワゴンや棚も、水回り、コンロ周り、使う場所に応じて置くことが大事です


【鍋・フライパン】

コンロで使うのは、炒め物や揚げ物をする鍋やフライパンだけ

そのため煮物に使う鍋は、シンク近くのほうが便利です

コンロ下にファイルボックスを置いたり、棚を置いたりして、コンロで使うものだけ入れておきます


そして炒め物に使う油などは、他の調味料と一緒に箱に入れ、箱ごと出すと楽

出しっぱなしにすると油汚れが溜まってしまいます


【調理道具】

お玉やトングなど加熱調理に使う道具も、全てコンロ下に収納して、使う時だけ出すのがベストです

キッチンツールスタンド



コーヒーメーカー、電気ケトル、炊飯器といった家電は、キッチンに置くとスペースを取るし、汚れます

本体はリビングやダイニングに置き、水を入れる時にポットや釜だけ持ち運べば済みます

例えば、炊飯器は食卓の近くに置き、しゃもじと茶碗も一緒にしておくほうが便利です


キッチンで使う調理家電は「フードプロセッサー」や「電子レンジ」くらい

そのため調理中に使うもの以外は別の場所に置くと、キッチンに余裕が生まれます


食事中にしか使わない「取り皿」「箸」「カトラリー」も、キッチンに置く必要ありません

なぜならキッチンで必要なのは、盛り付けに使う皿やボウルくらいだからです


そして皿やボウルは、調理にも使えます

例えば食材を皿に乗せて切れば、まな板を使わずに済みます

あるいは、どんぶりやサラダボウルで食材を洗ったり、調味料を混ぜたりできます



キッチン棚の配置

キッチン棚

まずキッチンの収納アイテムは、何を入れるか決めてから購入すべきです

なぜなら、買ってから入れる物を考えると、結局なんでも入れてしまうからです


例えば、おしゃれなスパイスラックとかワインラック

キッチンに置いてみたら、ラックそのものが邪魔だったりします

さらにラックの掃除も面倒です


そのため、まずは使いやすい置き場所と、頻繁に使うものの量を確認

それがピッタリ収まる収納アイテムを探すのが失敗しないコツです


【棚の高さと置くもの】

棚板の位置と高さは、使う頻度によって決め、しょっちゅう使う物は取りやすい高さに置きます

  • 立ったまま腕を下した時の手の位置
  • 腕を上げた時の手の位置

この間が最も使いやすい場所です

例えば身長155cmの私なら「床から60~180cm」の高さ

そこに最も頻繁に使うものを置きます


60cmより下の棚は、重たい液体類などのストックに最適です

その高さに合わせて上の棚板を追加していくと安定します


180cmより上の棚は、ペーパー類やラップなど軽いストック品の収納に適しています

こまごました物は、下のほうに取っ手が付いた「吊戸棚ボックス」に入れると、取るのが楽です



【棚の奥行と置くもの】

棚は「奥行20~30cm」くらいが物を置きやすく、取りだしやすいサイズ

前後に物を置くと奥の物が取り出しにくいので、「横1列に並べる」のが基本です

そして並べるのは、大きめの皿やボウル、重ねるのは「同じ種類」だけにします


違う種類の食器を重ねると、下の食器が取り出しにくくなります

そのため棚板を増やして「1段に1種類」ずつ並べた方が出し入れが楽です



棚の手前側にスペースが空いていると、つい他のものを置いてしまいまいます

すると細々したものが置きっぱなしになり、整理整頓できません

そのため小さなものは「棚の奥行に合うカゴ」に入れ、カゴの中を仕切ります


大きな皿は「立てて収納」すると省スペースです

例えばファイルボックスなどに入れ、間に1枚ずつ「厚紙」を挟んでおけば傷つきません

カップとソーサーをセットで収納するなら、カップの上にソーサーを乗せると重ねられます

皿とカップの「上下を逆」にすることで、オープン棚でもカップにホコリが入りません

使う時には1客ずつセットで取り出せるので便利です