衣類のカビ対策~効果的な予防法とキレイに取り除く方法

衣類のカビ対策には「収納場所」の湿気を取り除くことが肝心

閉め切っているクローゼットや靴箱は湿気がこもりがちだからです

例えば雨に濡れたアウターや靴は完全に乾いてから収納すること


特に注意が必要なのが「革製品」「ウール」「木綿」の衣類

本革は水が沁みこみやすく、ウールや木綿は水分を保持するからです


衣類を収納する場所のカビ対策

クローゼット

カビが繁殖しないための対策は3つあります

  • 通気性を良くする
  • 衣類は乾かす
  • 衣類の汚れを取る

【通気性を良くしてカビ対策】

まず通気性を良くするには、衣類や靴を入れすぎないこと

さらに床面に「すのこ」などを敷いておくのも効果的です

梅雨時なら扉を開け放しておいたり、扇風機などで風を通しておきます


そして閉め切っている時期には「除湿剤」を入れておくこと

とはいえ除湿剤は、定期的に交換しないと効果がなくなります


【衣類を乾かしてカビ対策】

脱いだばかりの衣類は、数分でもハンガーに掛けてから収納します

わずかでも湿気が残っていると、カビの原因となるからです

たとえ雨の日でなくとも、汗や空気中の湿気が衣類には含まれています


【衣類の汚れを取ってカビ対策】

汚れた衣類を、そのまま収納するとカビが生えやすくなります

なぜなら汚れは、カビ菌にとっての栄養源になってしまうからです


クローゼットや靴箱の掃除もカビ予防になります

開け放して掃除機をかけることで、湿気も取り除けます

掃除機をかけた後で「エタノール」で拭いておくと除菌できます


室内全体のカビ対策

室内干しの洗濯もの

クローゼットや靴箱だけでなく、家全体の換気を良くすることも大事

少しでもカビ菌が残っていれば、条件が整った時に一気に繁殖します

特に室内に洗濯物を干している時などは注意が必要です


カビが繁殖する条件は主に3つあります

  • 湿度(60%以上)
  • 気温(20℃以上)
  • 汚れ(食べかす、ホコリ、ダニ、石鹸カス、皮脂)

春から夏、梅雨時は特にカビが増えますが、冬でもカビは繁殖します

なぜなら高気密、高断熱で室内環境が一定に保たれているからです

さらに冬は結露が起きやすく、カビが繁殖しやすくなっています

  • 窓の水滴を拭き取る
  • 結露防止シートを貼っておく

結露取りワイパーを使うと簡単に水分を取り除けます

タンスの裏側などもカビが生えやすい場所

壁から5cmくらい離して置くことでカビを防げます。

除湿器のタンクに溜まった水は、こまめに捨てておきます

観葉植物の土なども水分を保持しているので注意

葉を整理するなど通気性をよくしておくことも大事です


衣類を収納する前のカビ除去

カビの生えた布製品

カビが生えやすい衣類は「ウール」「コットン」「レザー」

水分を保持しやすく、繊維の中に汚れも沁み込みやすいからです

衣類を収納する前に汚れを完全に取り除くことが、カビ予防になります


ウールやコットンなら、洗濯しておけば汚れを落とせます

帽子や手袋などの小物類も汚れやすい衣類です

シミが残ったまま収納するとカビの原因となります

汗とホコリで 汚れやすい 帽子の洗い方 丸洗い or 部分洗い

帽子を洗う方法と干し方

帽子を洗う方法には、「丸洗い」と「部分洗い」があります。例えば、ニット帽や麦わら帽子などは丸洗いOK。


一度でもカビが生えたものは、完全に除去しておくことが大事

目に見えなくてもカビ菌が繊維に入り込んでいるからです

カビは完全に除去しておかないと、すぐにまた生えてきます


革製品のカビを除去する方法

カビの生えた革製品

革製品は丸洗いできないため、カビが繁殖しやすい素材

きっちり手入れしてカビ菌を除去しておくことが大事です

付いてしまったカビを落とすには「靴ブラシ」を使います

起毛したスエードでも、ぬめし革でも同様です

軽いカビなら靴ブラシだけで落とせます

起毛レザーの汚れは「スエード専用の消しゴム」でこすると取れます

消しゴムを使うと削りカスが大量に出るので、玄関やベランダなどで

表面のカビを落とすだけでは再発することがあります


しっかり洗うには革専用「レザーシャンプー」を使います

革手袋、小銭入れ、名刺入れなどは、頻繁に使うので汚れやすいもの

とはいえ小物類ならバケツに入れて丸洗いが可能です


【カビ落としと予防に使えるスプレー】

革製品のカビ予防に最適なのが「有機ヨード」使用のスプレーです

有機ヨードとは海藻などに含まれる成分

うがい薬や医療用の消毒剤などにも使われています

靴用カビ取り剤に多いアルコール系のものはカビ菌を不活性化するだけ

しばらくすると再発することがあります

カビを根絶できる塩素系の洗剤は、色落ちしますし、革が傷みます

その点ヨードは、塩素系の漂白剤より除菌力が強く、臭いもありません

低濃度では塩素系の漂白剤より除菌力があります

そしてカビが生えてしまった革靴にも使えるのが良い点です


まず革製品の表面を乾いた布で拭いてからスプレーを吹きかけます

そして風通しの良い日陰に置きます


スプレーは、2~3日おきに吹きかけます

すると1週間くらいでカビ菌が消えます

そうしたらレザー用オイルを塗り、柔らかな布で拭き上げます

ヨードスプレーは、カビ菌の繁殖も防ぎます

そのため靴箱の中にスプレーしておくのも効果的です


【革製品のカビを予防する方法】

革製品は、水が沁みないようにしておくことがカビ予防になります

それは本革が肌と同じように水気を吸いやすいためです

起毛レザーなら「防水スプレー」が使えます

なめし革の場合は「オイル」を塗ります

なめし革に「防水スプレー」をかけるとシミになることがあるからです


革製品は、乾燥しすぎるとヒビ割れができます

特に直射日光に当たるとヒビ割れしやすくなります

そのため適度な潤いを保ちつつ、湿気が残らない手入れ法が必要です


潤いを保つのがオイルですが、塗りすぎないことが大事です


そして直接オイルを革に塗るとシミになります

そのため必ず布にオイルを付けて、少しずつ薄く塗るのがコツです


革靴や革ブーツの「ステッチ部分」にもオイルを塗り込んでおきます

【革製品に使いやすいホースオイル】

最高なのはミンクオイルと言われますが、希少なため非常に高価

その点ホースオイルなら100%天然でも安く購入できます

それでいて、ミンクオイルと同じ効果が得られます

ヴィンテージの革ジャンとかジーンズの革ラベルなど

硬くゴワゴワになってしまったものでも、柔らかさが甦ります


天然オイルなので手に付けて塗りこんでも肌荒れすることがありません

ソファーや車のシートなど子供やペットが座る場所にも安心です

【革製品は完全に乾いてから収納する】

革製品は、完全に湿気を取り除いてから収納することも大事

革靴が雨で濡れてしまった場合、完全に乾くのに「3日」くらいかかります

そのため中のほうに湿気が残っていることがあります


革靴は、普段でも湿気を取り除いてから仕舞うことが大切です

  • 同じ靴ばかり続けて履かない
  • 靴は一日おいてから収納する
  • 靴の中に丸めた紙などを入れて湿気を取る

靴は詰め物をしておくと型崩れしません

内部の湿気も取れるので、カビ対策にもなります


洗濯ものを室内干しする季節 衣類を乾かしながら 室内の除湿で快適に

衣類乾燥除湿器で室内の湿気を除いて梅雨の季節も快適に

衣類乾燥除湿器は、洗濯ものを室内に干す季節に、とても重宝します。なぜなら、衣類が早く乾くだけでなく、室内の湿気も除けるからです。例えばジメジメしがちな「梅雨時」や湿気がこもりやすい「狭い部屋」。クローゼットの中にある、衣類やバッグにカビが発生することもあります。