夏のインテリアは「感覚的」「心理的」作用を利用すると快適に過ごせます
なぜなら「体感温度」が下がれば、暑さを感じにくくなるからです
例えば「湿度」を下げると、感覚的に涼しくなります
そして心理的な涼しさを感じさせるのが「色」や「明かり」です
そのため簡単な模様替えで、エアコンの使用を控えられます
感覚的に涼しい夏のインテリア

まずは湿気を取り除くと、エアコンを使わずに済みます
たとえ気温が上がっても、湿度が低ければ、感覚的には涼しく感じられるからです
例えば「風通し」を良くすることで湿気を追い出します
あるいは湿気を吸収する「素材」を使うことも効果的です
梅雨明けまでは、窓を開けて過ごすことができます
【湿度を下げる風通し】

室内に風を通すためには「二か所」以上の窓を開けます
小さくても、空気の「出口」を作ることがポイントです
そうすることで、室内の湿気を外へ出すことができます
外の湿気を室内に入れないように「扇風機」を回すことも効果的です
扇風機は「高い位置」で「窓へ向けて」回すと、上昇した熱気を外へ出すことができます
家具を動かして、空気の通り道を作ることも効果的です
ソファやベッドなどは、壁から離すことでカビ予防にもなります

ジメジメしがちな「梅雨時」や湿気がこもりやすい「狭い部屋」。クローゼットの中にある、衣類やバッグにカビが発生することもあります。その点、衣類乾燥除湿器なら、小さいので狭い場所にも置けます。除湿の仕方には2種類あり、「価格」「サイズ」「電気代」がチェックポイントです。
【天井に空間を開ける】

夏のインテリアは、天井に広く空間を開けることがポイントです
なぜなら暑い空気は、高いところへ上るからです
天井に空間があると、視覚的にも開放感があって涼しく感じます
【調湿作用のある素材】

素早く湿気を吸収し、速乾性もあるのが「い草」や「麻」などの天然素材です
繊維の中に空洞があるため、肌触りがサラっとしています
速乾性のある化繊も、意外と涼しく感じます
とはいえ木綿と化繊が混じった素材は、ベタつくことがあります
化繊は湿気を吸収しにくく、木綿は乾きにくいためです
【光を反射させる白】

白は光を反射するため、実際に熱を取り除く効果があります
そのため日差しが入る窓には、白いカーテンやブラインドが効果的です
心理的に涼しい夏のインテリア

色や素材は、心理的な効果で体感温度を下げます
涼しさを感じさせるのが「水」や「木陰」を連想させるものです
例えば「ブルー系の色」や「ガラス」は、水を連想させます
木陰を連想させるのが「赤みの少ないブラウン」や「ライトグレイ」です
気持ちを落ち着ける色は、実際に血圧や体温が下がるという実験結果もあります
【水を連想させるもの】

夏のインテリアでは「ブルー系」と「透明ガラス」が定番です
ひんやりした水や氷を連想させ、心理的に涼しく感じます
例えば、簡単に変えられるのが、インテリアファブリック
特にカーテン、ベッドカバー、ソファカバーなど、面積が広い部分が効果的です
ブルーは後退色なので、空間を広く見せ、開放的に感じるという視覚効果もあります
ガラスの置物や食器、ブルー系の照明なども涼し気です
【木陰を連想させるもの】

真っ白なレースのカーテンは、室内に陰影を作り「木陰」を連想させます
そのため夏は、室内を薄暗くしたほうが涼し気です
まぶしい強い日差しは、視覚的にも暑さを感じさせます
木陰を感じさせ、涼し気に見えるのが、白に近いライトグレイです
神経を刺激しない色なので、ブルー系と同様に気持ちを落ち着ける効果があります
グレー系は季節を問わず使える色なので、ソファーなど大型家具にも向いています
和を感じさせるインテリアにも合わせられる色です
また観葉植物などの緑とも調和します
【柑橘系を連想させる爽やかな色】

くすみのない「オレンジ」や「イエロー」は、柑橘系を連想させます
食欲を増進させる色なので、夏バテ防止としても使える色です
本物のレモンやオレンジを飾ると、爽やかな色と香りを楽しめます
外からの熱気を遮断する夏のインテリア

エアコンを使う季節になったら、外からの熱気を遮断することがポイントです
設定は「自動」にし、30分程度の外出なら、つけっぱなしのほうが省エネになります
リフォームする際には、外壁の「外側」に断熱材を入れると効果的です
特にコンクリートは熱を溜めこみやすく、天井の梁などを伝わって室内が暑くなります
そのため夜になって外気温が下がっても、室内に熱が残ってしまいます
【真夏の日差しを遮る】

外からの熱気を遮断するには「窓」からの日差しを遮ることです
特に「南向き窓」と「西向き窓」からは強い日差しが入ります
サンシェードなどを取り付けると、外の熱気が室内へ入るのを遮られます
日中は使わない寝室なら、遮光カーテンを閉めておくと室内に熱気がこもりません
外出時には、リビングなどのカーテンも閉めておきます
すだれは「窓の外」にかけるのがコツです
日陰を作ることで、外の空気を冷やすためです
室内に掛けたカーテンに溜まった熱は、室内温度を上げてしまいます
【グリーンカーテン】

夏の窓辺によく使われるのが、蔓性の植物を使ったグリーンカーテンです
朝顔、クレマチス、ヘチマ、キュウリ、ゴーヤなど、鉢植えで育てられます
【道路からの熱を遮断する】

夜の暑さ対策に効果的なのは、家の周囲の断熱です
なぜなら、道路のアスファルトに溜まった熱は、夜になると放出されるからです
家の周囲に、日中の熱気を溜めこまないことで、夜を涼しくすごせます
例えば、家と道路の間に植物を植えたり、鉢植えを置いて、日陰を作ります
打ち水は「午前中」にすることがポイントです
気温を下げることで、空気の流れを作り、風が起こるからです
日中の暑い時間帯に打ち水をすると、一気に湿度が上がり、かえって暑くなります
夏から秋まで、不快な害虫対策も必須です

虫除け、室内では秋冬も対策が必要です。なぜなら室内はエアコンで一年中、快適な状態に保たれているからです。それは虫に取っても快適ということ。盛夏より、涼しくなった時期のほうが蚊などは発生しやすいと言います。虫も涼しいほうが活動的になるし、冬になる前に産卵もするのでしょう。